世界中で大規模障害発生 850万台のPCに影響
"7月19日、米国のセキュリティー会社クラウドストライクの製品更新により、世界中で大規模なシステム障害が発生しました。この障害は、マイクロソフト社の基本ソフトウェア「ウィンドウズ」を搭載したパソコンに影響を与え、世界各地で混乱を引き起こしています。
マイクロソフト社の推定によると、影響を受けたパソコンは世界で約850万台に上り、全ウィンドウズ端末の1％未満に相当するとのことです。
この障害により、多くのパソコンで「ブルースクリーン」と呼ばれるエラー画面が表示され、システムが再起動を繰り返す事態となりました。その結果、航空会社のチェックインシステムや病院の患者情報システムなど、社会インフラにも影響が及びました。
クラウドストライク社のジョージ・カーツCEOは、この事態について深くお詫びするとともに、「システムは再起動するとオンラインに戻り、動作する」と説明しています。しかし、一部のシステムでは復旧に時間がかかる可能性があるとも述べています。
マイクロソフト社は24時間体制で対応にあたっており、復旧に向けた各種支援を行っています。同社は、この事態が広範なエコシステムの相互関連性を示すものであり、安全な展開と災害復旧の重要性を再認識させるものだとコメントしています。
今回の障害は、デジタル技術への過度な依存のリスクを浮き彫りにしました。専門家からは、特定の企業に依存したシステムやセキュリティー対策がトラブル時に甚大な被害をもたらす可能性があると指摘されています。"
