ノーボーダー・ニューズ/記事サムネイル

太平洋・島サミット開幕、中国けん制と島嶼国支援を強化

"太平洋島嶼国の首脳らを招く「太平洋・島サミット」が16日、東京で開幕しました。政府は18日に採択予定の首脳宣言で、「力による一方的な現状変更の試みに強く反対する」と明記し、中国の覇権主義的な動きをけん制する方針です。
同時に、日本政府は島嶼国への具体的な支援策も表明しています。マーシャル諸島など4か国に漁業調査船を無償供与し、ナウルには警備艇を提供して違法漁業の取り締まりを支援します。これらの支援は、福島第一原発の処理水海洋放出に対する不安払拭も狙いとしています。
さらに、ソロモン諸島には約5億円相当の水産業研究施設建設支援を行い、中国依存からの自立を促す考えです。マーシャル諸島に対しては国際空港の旅客ターミナルビル建て替えなどの無償資金協力も実施する方針です。
これらの支援策を通じて、日本政府は太平洋島嶼国との関係強化を図るとともに、中国の影響力拡大に対抗する狙いがあります。気候変動やサイバーセキュリティなど様々な分野での支援も表明し、地域の安定と発展に貢献する姿勢を示しています。"