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首相、麻生氏と再会食 菅前首相の動きを警戒

"岸田文雄首相は25日、東京都内のホテルで自民党の麻生太郎副総裁と会食しました。両氏は18日にも会食しており、短期間での再会となりました。この背景には、菅義偉前首相が9月に予定される自民党総裁選に向けて岸田降ろしを活発化させていることがあるとみられます。

菅前首相は、支持率の低迷が続く岸田内閣に対して批判を強めており、23日には新たなリーダーが必要であると発言しました。この発言は事実上の退陣要求と受け取られ、党内に波紋を広げています。また、菅氏は総裁選に向けて有力議員との会食を繰り返しており、派閥内での支持固めを進めています。

一方、麻生氏はかつて岸田首相が公明党との政治資金規正法改正協議で譲歩したことに不満を持っていましたが、18日の会食後は岸田首相の憲法改正姿勢などを評価する発言を行っています。これにより、岸田首相は麻生氏との結束を固め、秋の総裁選を乗り切ろうとしています。

菅前首相は「HKT」(萩生田光一前政調会長、加藤勝信元官房長官、武田良太元総務相)などの有力議員と会食を重ね、影響力を行使しようとしています。特に加藤氏は総裁就任に前向きな姿勢を見せており、菅氏の動向が注目されています。"