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アップル、EUでのAI機能提供を延期 ― 規制の壁に直面

"アップルは、最新のAI機能「Apple Intelligence」の欧州連合(EU)での提供開始を延期することを発表しました。この延期は、EU加盟27カ国でのリリースが2024年内に予定されていましたが、「デジタル市場法(DMA)」による規制の影響で、プライバシーとデータセキュリティの懸念が理由です。

同社の広報担当者Fred Sainz氏は、「DMAによる相互運用性の義務付けが、ユーザーのプライバシーと当社の製品完全性に対する危険をもたらすため、提供を見送ることにした」と述べています。また、Appleは「iPhoneミラーリング」と「SharePlay画面共有」の機能も同様にEUでのリリースを延期すると発表しています。

これに先立ち、AppleはEUから、アプリ外ストリーミングサービス利用の制限で、18億ユーロの制裁金を科されたばかり。EUとの関係が新たな技術提供の鍵となっています。

EUの広報担当者Thomas Regnier氏は、「EUは公正な競争を確保するためのルールに従う企業を歓迎する」とコメントしており、今後の展開に注目が集まっています。"