ノーボーダー・ニューズ/記事サムネイル

エヌビディア、時価総額で世界1位に

" 米半導体大手のエヌビディアが18日、時価総額で世界1位となりました。同社の株価はこの日、3.5%上昇して136ドルと過去最高値を記録。時価総額が約527兆円となり、米マイクロソフトを抜きました。
 エヌビディアは今月初めに米アップルを抜き、世界2位となったばかりでしたが、人工知能(AI)ソフトウェアに必要な半導体の需要拡大を背景に、急速な成長を遂げています。同社の時価総額は年初からほぼ2倍に達し、8年前と比べると100倍以上に膨らみました。
 また、エヌビディアのジェンスン・フアンCEOの純資産額は18日、40億ドル以上増加し、約18兆7000億円に。フォーブスの『リアルタイム億万長者番付』で、世界11位となりました。フアンの純資産は2019年以降、約18兆円増加しています。
 エヌビディアの急成長の背景には、AI開発者間の競争激化があります。マイクロソフトやアルファベット、メタ、アップルといった大手が、世界一のAI製品を生み出すためにしのぎを削る中、AIチップ市場の大部分を独占するエヌビディアに有利に働いているとみられます。
 ただし、一部のアナリストからは慎重な見方も出ています。ライバル企業の増加を踏まえると、エヌビディアが市場シェアを維持するのは難しいとの指摘や、同社の顧客がAIソフトウェアをどのように収益化するのかがまだ不明だとの声もあります。
 エヌビディアの急速な株価急騰が今後も続くのか、AI分野での競争優位性を維持できるのか、注目が集まります。"