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スポーツ仲裁廷 トランスジェンダー女子選手の訴え棄却

" スポーツ仲裁裁判所は12日、米国のトランスジェンダー女子選手、リア・トーマス選手が女子エリート大会に再び出場する資格を求めて起こした訴えを退けました。
 トーマス選手は、男性として思春期を過ごしたトランスジェンダー女子選手の女子エリート大会への出場を禁止する、2022年の世界水連の決定を不服としていました。全米大学体育協会の最高峰レベル大会で初めてタイトルを獲得したトランスジェンダー選手となったトーマス選手は、この規則が差別的だと主張していました。
 しかし、スポーツ仲裁裁判所は、トーマス選手には世界水連および米国水泳連盟のエリート大会において、「当面の間」出場する資格はないと判断。トーマス選手は現在、エリート大会に該当しない米国競技会にのみ出場する権利があるとしました。
 世界水連は、この判断を「女子スポーツを守るための取り組みにおける大きな前進」と称賛しています。一方、トーマス選手は、米国の大学女子のレースで優勝し、賛否を呼んでいました。"