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マクロン氏、国民議会解散へ 極右台頭を受け

" フランスのエマニュエル・マクロン大統領は9日、国民議会(下院)の解散に踏み切りました。欧州議会選挙でマクロン氏率いる与党連合が、極右の「国民連合」(RN)に大敗したことを受けての決断です。
 マクロン氏は、RNに対する民意の反発をあおり、政権与党の支持回復を狙うという大きな賭けに出ましたが、その成否は不透明です。総選挙は6月30日に第1回投票、7月7日に決選投票が行われる予定で、1回目の投票まで約3週間という短期決戦となります。
 マクロン政権に対する支持は長期低迷しており、短期間での立て直しは容易ではありません。RNは元々、欧州議会選で勝利した場合、国民議会を解散するようマクロン氏に迫っていました。
 一方、マクロン氏は11日に公開されたインタビューで、いかなる結果になろうと辞任することはないと明言。「私はフランスのことだけを考えている。国益のための正しい決断だった」と述べ、国民に「恐れず投票に行きなさい」と呼びかけました。
 欧州議会選挙では、ドイツでも極右政党が躍進するなど、欧州の有権者の多数が、移民排斥を唱える極右の主張になびいた形となりました。ただ、議会全体では主要な中道3会派が過半数を維持する見通しです。"