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政府、「骨太の方針」原案打ち出しへ

" 政府が6月中の決定を目指す「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」の社会保障分野の原案が明らかになりました。少子高齢化が進む中、医療・介護保険分野で給付と負担のバランスや現役世代の負担上昇の抑制を図る考えを打ち出し、2026年の通常国会に関連法案の国会提出を目指すとしています。
 原案では、持続可能な社会保障制度の構築に向け、能力に応じ全ての世代が支え合う「全世代型社会保障」の構築を目指すとしました。また、創薬力向上のため、臨床試験体制やバイオ医薬品の製造体制の整備など、国際水準の研究開発環境の実現に取り組み、創薬力の抜本的強化を図るとしています。
 政府は4日の経済財政諮問会議で、骨太の方針の全体の骨子案を提示。所得増加や賃上げ、投資拡大を通じて、デフレから完全脱却し、「新たな経済ステージへの移行」を目指すとしています。岸田首相は会議で、「コストカット経済から脱却し、新たなステージへと移行する絶好のチャンス」と述べ、2030年度までの6年間の新たな経済財政計画を策定する方針を示しました。
 政府は与党でさらに議論を深めた上で、6月中に骨太の方針を閣議決定する見通しです。新たな経済ステージへの移行と財政健全化の両立に向けた取り組みが注目されます。"