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嫦娥6号、月裏からの帰還に挑む

中国の無人月探査機「嫦娥6号」が、史上初となる月の裏側からのサンプルリターンミッションに成功しました。中国国家航天局(CNSA)は、現地時間の6月2日、月の南極近くにあるエイトケン盆地のアポロクレーターに「嫦娥6号」が着陸したことを発表しました。この探査機は、月の裏側の地質サンプルを地球に持ち帰るため、2kgのサンプル採取を行う予定です。

「嫦娥6号」は4つの主要部分から構成されており、着陸機、上昇機、周回機、再突入モジュールを含んでいます。この複雑なミッションの成功により、月の裏側の未知の地質や環境を解明するための貴重なデータが得られることが期待されています。

探査機は5月3日に打ち上げられ、通信を中継する衛星「鵲橋2号」もその前の3月にはすでに打ち上げられていました。これにより、月の裏側と地球との間の通信が確保されています。採取されるサンプルは、6月25日に地球へと帰還する予定で、このサンプルからは太陽系の歴史や月の進化に関する新たな知見が得られることが期待されています。

中国はこれまでに「嫦娥3号」で月の表面、「嫦娥4号」で月の裏側への着陸に成功し、「嫦娥5号」では月の表面からのサンプルリターンも実施しています。今回の「嫦娥6号」の成功は、中国の宇宙探査技術がさらに進歩したことを世界に示すものとなりました。