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東急・京急、自動運転バス共同実証実験を開始

" 京浜急行バスと東急バス、東急の3社は28日、神奈川県内で小型の自動運転バスの導入に向けた共同実証実験を開始しました。高齢化で地域の移動手段に関するニーズが多様化する一方、運転手不足は深刻化しています。企業の垣根を越えた異例の連携で、地域交通手段の維持に向け、自動運転車両の導入や遠隔監視体制の一本化などの可能性を探ります。
 実証実験では、横浜市と川崎市の住宅街に設けたルートで自動運転バスを走らせ、バスに付いた11台のカメラなどを1人が遠隔で監視します。自動運転は""レベル2""相当で、障害物を検知した場合、バスは自動で停止します。乗車している運転手は発進ボタンを押すだけで、運転手の負担を減らすため、接客や信号の変わり目を把握するなどの遠隔補助の可能性も検証されます。
 共同で実験を行うことで設備コストの削減や省人化を図り、買い物や通院などに困っている地域の課題解決のために自動運転でサポートしたいと考えています。将来的には無人での自動運転も見据え、実証実験で安全性の向上や効率的な運行管理などの検証を行うとのことです。
 利用者からは、「新しいことにチャレンジしてくださる京急さんは素晴らしいと思うが、子どもがいる時間だと親はすごく不安だと思う」といった声や、「思っていた以上に安全な感じはした」「スクールゾーンを通ったときが心配。どういう対策をしていただけるか今後見守りたい」などの意見が聞かれました。
 3社は、高齢者が多い住宅街などで病院や商業施設への移動手段を確保しつつ、運転手不足などの課題解決にこうした技術を活用していきたいとしています。"