AIサミットで「ソウル宣言」採択
" AI(人工知能)の活用方針について議論する国際会議「AIサミット」が21日、韓国で開幕しました。日本を含むG7(主要7か国)やEU(ヨーロッパ連合)、グーグルやサムスンなどの企業の代表者らが参加し、AIの安全性と革新性を追求することの重要性を盛り込んだ「ソウル宣言」を採択しました。
このAIサミットは、2023年の初会議を主催したイギリスと韓国が共同で開催したものです。韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は開幕にあたり、ディープフェイクによる虚偽の情報への懸念を示した上で、「民主主義が毀損されないようAIの安全性を確保しなければならない」と訴えました。
採択された「ソウル宣言」では、AIの安全性について最先端のAI開発企業に特別な責任があるなどと明記。また、全ての国がAIの恩恵を受けられるよう、デジタル格差の解消に向けた国際協力を強化することなども盛り込まれました。
AI技術が前例のない速度で発展する中、「ディープフェイク」による虚偽のニュースなど技術の進化の副作用に対する懸念が高まっています。会議を共同で主催したイギリスのリシ・スナク首相は、「AIの危険性と機会をバランスよく扱うべきだという基本方針を共有することができた」と述べました。
AIの持続可能な発展と規範作りに向けて、国際社会が協調していく重要性が改めて確認された会議となりました。"