日本、「報道の自由度ランキング」 G7最下位の70位に
" 国際NGO「国境なき記者団」が発表した2024年の「報道の自由度ランキング」で、日本は180の国と地域のうち70位となり、前年の68位から順位を下げました。G7(主要7か国)の中では最下位という結果になりました。
1位はノルウェー、2位はデンマークで、上位3カ国は北欧諸国が占めました。G7ではドイツが10位、カナダが14位、フランスが21位、英国が23位、イタリアが46位、米国が55位でした。日本よりも上位に位置したのは、ハンガリーの67位やコンゴ共和国の69位などです。
「国境なき記者団」は日本の状況について、「伝統やビジネス上の利益、政治的な圧力や性別による不平等などが、権力の監視役としてのジャーナリストの役割をしばしば妨げている」と指摘。また、「日本では政府や企業が主要メディアに日常的に圧力をかけていて、汚職、セクハラ、健康問題、公害など、センシティブとされるテーマについて、激しい自己検閲が行われている」としています。
さらに、記者クラブ制度について「記者会見や政府高官との接触を既存の報道機関にのみ認めており、記者を自己検閲に追い込み、フリーランスや外国人記者に対する露骨な差別となっている」と批判しました。
日本のランキングの低さについて、同団体の英国支部長は「ジャーナリストが特定のテーマについて報道するのが難しいからだ」と説明。「ジャーナリストがよりデリケートなテーマについて報道する自由に、伝統の重みや経済的利益、政治的圧力が影響を与え、政府の責任を十分に問うことを妨げている」と指摘しました。"