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パリ五輪の聖火 仏に到着 15万人が歓迎

"パリ・オリンピックの開幕まで2カ月あまりとなる中、オリンピックの聖火がギリシャからフランスに到着し、9日、聖火リレーがスタートしました。
聖火は4月27日にギリシャを出発し、全長約60メートルの帆船「ベレム号」に載せられて地中海を10日あまり航行し、8日にフランス南部のマルセイユに到着しました。船が入港すると、フランス空軍のアクロバット飛行チームが空に五輪のマークを描き、花火が打ち上げられるなど、盛大なセレモニーが行われました。
船から降ろされた聖火が披露されると、集まった約15万人の観客からは大きな歓声が上がり、オリンピックムードが一気に高まりました。
そして、9日午後には、約1万人のランナーによる全国1万7000キロに及ぶ聖火リレーがスタートしました。初日はマルセイユにゆかりのあるサッカー選手など約200人が聖火を受け継ぎ、今後は100歳を超えるランナーやオリンピック選手たちがフランス本土や海外領土をつなぎ、7月26日の開会式で聖火台に灯されます。
聖火リレーの様子に、現地の人々は「オリンピックは、みんなを結びつけてくる。連帯を感じられる瞬間だ」と喜びの声を上げており、パリ・オリンピックへの期待が一段と高まっています。
また、中国の習近平国家主席は6日、フランスのマクロン大統領との首脳会談後の共同記者会見で、パリ・オリンピック期間中に世界のすべての紛争を対象に休戦することを提案しました。習主席は、中国がフランスと共に、大会期間中に全世界で敵対行為を中止することを呼びかけると述べ、オリンピックを通じた平和の実現を訴えました。
パリ・オリンピックは、スポーツの祭典であると同時に、世界平和のシンボルとしても注目を集めています。聖火リレーを通じて高まるオリンピックムードと共に、平和への願いが世界中に広がることが期待されます。"