JAXA「だいち4号」をH3ロケットで打ち上げ 6月30日に
"宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月26日、先進レーダ衛星「だいち4号(ALOS-4)」を搭載した「H3」ロケット3号機の打ち上げを、早ければ6月30日に実施すると発表しました。
H3ロケットは、従来の主力ロケット「H-IIA」の後継機として、JAXAと三菱重工業が開発した日本の新型ロケットです。試験機1号機による初飛行は2023年3月7日に行われましたが、2段目エンジンに点火できず、打ち上げに失敗しました。その後、対策を施した試験機2号機が2024年2月17日に打ち上げられ、小型副衛星の軌道投入と主衛星分離機構の試験に成功しています。
「だいち4号」は、2014年5月に打ち上げられた陸域観測技術衛星2号「だいち2号(ALOS-2)」の後継機として開発されたJAXAの地球観測衛星で、「だいち2号」から能力が向上したLバンド合成開口レーダー(SAR)などが搭載されています。
JAXAによると、H3ロケット3号機の打ち上げは、早ければ6月30日の12時6分42秒から12時19分34秒の時間帯に実施される予定です。予備期間は7月1日から7月31日までとなっています。機体の形態は、2機の試験機と同じ「H3-22S」で、1段目にエンジンを2基搭載し、固体燃料ロケットブースターを2基装着、ペイロードを保護するフェアリングはショート形態となります。
「だいち4号」の打ち上げ成功により、日本の地球観測能力のさらなる向上が期待されます。JAXAの新型ロケットH3の実用化に向けた重要なミッションとなるだいち4号の打ち上げに、大きな注目が集まっています。"