アマゾン、純利益が3.3倍に クラウド事業が追い風
"米インターネット通販大手のアマゾン・ドット・コムが30日に発表した2024年1~3月期の決算は、純利益が前年同期比3.3倍の104億3100万ドル(約1兆6500億円)となりました。
企業の支出抑制を背景に鈍化傾向にあったクラウド事業の売り上げが、生成AI(人工知能)の需要増に伴って再び加速したことが好業績につながったようです。売上高は13%増の1433億ドルで、ネット通販事業が7%、外部出品者から得る手数料収入が16%、クラウド事業のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が17%の増収となりました。
アマゾンの創業者であるジェフ・ベゾス氏は、先日発表された米ブルームバーグの世界長者番付で、米実業家のイーロン・マスク氏を抜いて首位の座を奪還したばかりです。ベゾス氏の純資産は2000億ドル(約30兆円)と見積もられ、マスク氏の1980億ドル(約29兆8000億円)を上回りました。
ベゾス氏はアマゾンのトップを退いたものの、現在も同社の筆頭株主であり、アマゾンの株価上昇が資産増につながったと分析されています。今回の好決算もベゾス氏の資産に大きく貢献するものと見られます。
アマゾンの業績は、生成AIを含む先端技術への需要増加や、ネット通販の拡大など、現代社会の変化を色濃く反映したものと言えるでしょう。世界経済の動向とともに、今後もアマゾンの動向から目が離せません。"