米8紙、OpenAIとMSを提訴 著作権侵害で
"アメリカの地方紙8社が、対話型生成AIを開発するオープンAIとマイクロソフトを著作権侵害で提訴したことが明らかになりました。
提訴したのは、「ニューヨーク・デイリー・ニュース」や「シカゴ・トリビューン」など8つの地方紙です。訴状によると、オープンAIとマイクロソフトがAIの学習のために許可なく記事を利用し、著作権を侵害したと主張しています。また、ユーザーの質問に対し、新聞社が報じたものとして誤った内容を答え、新聞社の信用を傷つけたとも訴えています。
8社は具体的な金額は示していないものの、損害賠償を請求しています。訴状では、数百万もの記事が無断でAIの学習に使われたほか、有料サイトの記事なども転載され、新聞社の事業が打撃を受けていると主張しています。
生成AIを巡っては、昨年12月にニューヨークタイムズがオープンAIとマイクロソフトを提訴していますが、先月29日にはイギリスの経済紙フィナンシャルタイムズがオープンAIとの提携を発表するなど、メディアの対応は分かれています。
オープンAIの広報担当者は「報道機関をサポートするために製品と設計プロセスに細心の注意を払っている」とコメントしましたが、マイクロソフトの広報担当者は提訴についてコメントを控えています。
今回の提訴は、生成AIの開発における著作権の問題に改めて注目が集まる事態となっています。今後の裁判の行方が注目されます。"
