イラン・イスラエル、新たな紛争か
"イランがイスラエルに対し、数百発のドローンやミサイルを発射する前例のない軍事攻撃を、13日に行いました。これは今月初めにシリアにあるイラン大使館がイスラエルによる攻撃を受けたことへの報復だとされています。
イスラエル当局によると、発射されたドローンやミサイルの99%が迎撃されましたが、数発の弾道ミサイルがイスラエル領内に着弾し、空軍基地に軽微な損害を与えたほか、南部の町で7歳の少女が重傷を負ったとのことです。
これを受け、イスラエルは国連安全保障理事会の緊急会合で、「イランの攻撃はレッドラインを越えた」として「報復する権利」があると主張。一方、イランは「自衛権の行使」だと正当化し、イスラエルを支持する米国を含めてけん制しました。
バイデン米大統領はイスラエルのネタニヤフ首相に対し、イランに対するいかなる対抗措置にも米国は参加しないと伝えたそうです。米国は引き続きイスラエルの防衛を支援するものの、イランとの戦争は望んでおらず、地域の緊張激化を望んでいないと強調しています。
先進7カ国(G7)は日本時間14日、オンラインで首脳会議を開き、イランへの制裁を検討。議長国イタリアは攻撃を「最も強い言葉で非難する」との首脳声明を発表しました。
イスラエル戦時内閣はイランによる攻撃への対応を協議しましたが、反撃への支持がある一方で、時期や標的、方法について意見が割れ、結論には至らなかったようです。"