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OpenAI、東京にアジア初の拠点を開設 - AWS Japan前社長の長崎氏が電撃移籍

"日本にとってのチャンスかもしれません。
米国の対話型AI「ChatGPT」を手掛けるOpenAIは、4月15日に東京オフィスを開設します。これは同社にとってアジア初の拠点となり、日本語サービスの強化を進める方針だと関係者が明らかにしました。

本社をカリフォルニア州のサンフランシスコに構えるOpenAIは、昨年6月に英国ロンドンに米国外で初のオフィスを開設し、9月にはアイルランドのダブリンにも拠点を設立しています。日本でも生成AIの活用が広がる中、OpenAIは東京オフィスの開設を通じて日本語サービスを拡充する予定です。

東京オフィスの開設に伴い、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の日本法人で12年にわたり社長を務めた長崎タダオさんが、OpenAIの日本法人に電撃移籍したことが判明しました。長崎さんは3月12日付で、「OpenAI Japan合同会社」の職務執行者に就任しています。

長崎さんは1993年にカリフォルニア州立大学ヘイワード校を卒業後、デルやF5ネットワークスジャパンを経て、2011年にAWSの日本法人へ移籍。翌年2月に社長に就任し、日本におけるクラウド普及の功労者として知られています。

長崎さんがOpenAIの日本法人に移籍した理由について、業界関係者からは「AWSでのスモールスタートから規模拡大までの手腕を買われたのだろう」「『テクノロジーの民主化』という一貫した信念が伝わっていたのだろう」といった見方が出ています。

OpenAIの日本法人は、採用や法人セールス、カスタマーサポートなどを担うほか、AI活用をめぐる制度整備に向けた議論にも積極的に参加する方針だそうです。長崎さんの手腕が、日本におけるOpenAIの事業展開にどのような影響を与えるのか、注目が集まります。"