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護衛艦「いずも」のドローン撮影動画、防衛省は「捏造の可能性」を指摘

"防衛とリテラシーに関わる問題です。
海上自衛隊横須賀基地に停泊中の護衛艦「いずも」をドローンで撮影したとされる動画がSNS上で拡散され、話題となっています。これについて、木原稔防衛相は4月2日の記者会見で、「悪意をもって加工、捏造されたものである可能性を含め、現在分析中だ」と述べました。

横須賀基地はドローン規制法で飛行が原則禁止されており、木原氏は「平素から厳重に監視を行っている」と強調しています。また、海上幕僚長の酒井良氏も「動画がフェイクで偽造されたものかは確認中だ」と語り、「ドローンを操縦する電波を探知していれば、それなりの対処をしているはずだ」と述べました。

この動画をめぐっては、実写派と生成AI派の意見が分かれています。実写派は、いずもの上空を俯角で撮影できる建物がないことや、メンテナンス中の米海軍イージス艦シャウプが映っていることから、最近撮影されたものだと主張しています。一方、生成AI派は、海面のパターンや基地内の人や車の少なさ、艦番号の一部欠けなどを理由に挙げています。

専門家の意見によると、生成AIの技術は日進月歩で進化しており、視覚的な特徴だけで判別することは難しいそうです。東北大学の栗林稔教授は、動画の圧縮処理が強くなされており、解析が非常に困難だと指摘しています。また、生成AIで同レベルの動画を作るには、膨大な時間と手間がかかるため、CGで作る方がコスパがいいとの見方もあります。

情報戦の観点からは、政府や専門家が正しい情報を提供しないことで、偽情報が拡散し、議論が増悪に転化する可能性が懸念されます。防衛省と海上自衛隊には、ファクト・チェックやカウンター発信、SNS情報の自動収集などの体制整備が求められるでしょう。"