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エジプト仲介のガザ停戦協議が再開、イスラエルは攻撃継続

"協議の再開と、問題発言です。
パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止や人質解放に向けた交渉が、5月31日にエジプトの首都カイロで再開します。イスラエル政府当局者は、代表団をカイロに送る予定だと述べましたが、イスラム組織ハマス関係者は、エジプトがイスラエルと協議し、その結果を聞くとしています。

イスラエルは29日もガザ地区への空爆と地上砲撃を続け、ガザ保健省によると、24時間でパレスチナ人82人が死亡しました。イスラエル軍が突入した北部シファ病院では、患者107人が人事部に移され、水も電気もなく医療も受けられない状態が数日続いているとのことです。

一方、ティム・ウォルバーグ米下院議員(共和党)が最近の集会で、ガザでハマス打倒のために原爆を投下するべきだとの見解を示唆したことが明らかになりました。ウォルバーグ氏は、ガザへの人道支援には一切使うべきではないと強調し、「長崎や広島のようにすべきだ。速やかに済ませよう」と語ったそうです。

ウォルバーグ氏の事務所は、発言についてイスラエルによるハマスの排除を支援することを訴えた例えだと説明しましたが、ガザでは食料不足など人道危機が深刻化しているだけに、同氏の発言は波紋を呼ぶことが予想されます。

今回の一連の出来事は、イスラエルとパレスチナの長年にわたる対立の深刻さを浮き彫りにしています。国際社会の仲介による平和的な解決が望まれる中、過激な発言は事態をさらに悪化させかねません。人道危機の解消と、対話を通じた平和的解決に向けた努力が求められています。"