新基準 ”飛ばないバット”導入で変わる高校野球
"”飛ばないバット”に変わりました。
今年のセンバツ大会から新基準の金属バットが完全移行されました。この低反発バットの導入により、高校野球の様相が変化しています。
今大会の準々決勝までの本塁打数は3本(うち1本はランニング本塁打)と、昨年の12本、一昨年の18本と比べ激減しました。各チームの外野は浅い守備位置を敷く場面が目立ち、「空中戦」はなくなりつつあります。その代わり、いかにして1点を取るかに焦点が移り、犠打やバントで得点圏に走者を進め、走塁技術や機動力を駆使した細かい野球が増えています。
また、偽装スクイズなどのトリックプレーも目立ちます。これは、打者がスクイズのフェイントを見せることで捕手の判断を狂わせ、その隙に走者が次の塁を狙う作戦です。低反発バットで打って点を取ることが難しくなったため、このような戦術が増えてきているのです。
低反発バットの導入で本塁打や長打が減り、高校野球の魅力が失われたという声もありますが、投手のケガ防止や技術重視の野球への変化は、新たな魅力を生み出すかもしれません。高校野球の進化はどうなるのか、注目です。"