中学教科書、デジタル化で学び深化
"デジタル対応が進みます。
2025年度からの中学校で使用される教科書には、デジタル教材への対応が顕著に見られることが文部科学省の発表で明らかになりました。全教科の合格教科書100点中97点にQRコードが掲載され、これにより英語の音声や理科の星の観察動画など、紙の教科書では表現しにくい多様な教材が利用可能になります。特に注目されるのは、英語科目で、現行版に比べてQRコードの掲載箇所が平均で1.7倍増加しています。
この変化は、全国の小中学生に配布されている1人1台の学習用端末の活用を促進することを目的としています。教科書の内容をデジタル化し、紙のページ数を減らす動きもあり、東京書籍ではデジタル教材を8倍以上に増やし、教育出版も2倍近くに増やしています。
デジタル教材の導入は、学習指導要領に基づくもので、生徒の主体的な学習を重視する方針の下で行われています。これにより、学校現場では、配備された学習端末を生かして学びの充実を図ることが今後の課題となりそうです。"
