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東日本大震災から13年、復興の道のりは遠く

"東日本大震災から13年が経ちました。この未曾有の災害は、日本に深い爪痕を残しています。地震と津波による直接的な被害だけでなく、福島第一原子力発電所の事故は、今なお多くの人々の生活に影を落としています。

震災による死者・行方不明者は2万2千人以上に上り、いまだに避難生活を余儀なくされている方は約2万9千人にのぼります。特に福島県では、原発事故の影響で帰還困難区域が残っており、故郷に戻れない人々の苦悩は計り知れません。

原発事故から13年が経過しましたが、廃炉への道のりは遠く、見通しは立っていません。汚染水の海洋放出が始まりましたが、溶け落ちた核燃料の取り出しはまだ行われていません。帰還困難区域の一部では除染が進められていますが、居住区域以外の山林や農地などは、解除のめどが立っていないのが現状です。

避難指示が解除された地域でも、住民の帰還率は低く、コミュニティの再生は難しい状況にあります。震災から13年が経っても、まだ復興の途上にあるのです。

亡くなられた方々の冥福を祈るとともに、今なお苦しんでいる被災者の方々に寄り添い、支援を続けていくことが重要です。そして、この震災の教訓を風化させることなく、防災・減災への取り組みを進めていかなければなりません。東日本大震災から13年、復興への道のりはまだ遠く続いているのです。"