対ロシアが主要因、世界の防衛費過去最高に
"過去最高を記録しました。
2023年の世界の防衛費は、前年比9%増の約2兆2千億ドル（約328兆円）に上り、過去最高を記録しました。この増加は、特に欧州において、ロシアのウクライナ侵攻に対する防衛姿勢の強化によるものです。NATO加盟国を中心に防衛費が拡大され、欧州では冷戦終結後で最大の伸び率を記録しました。
ウクライナの防衛費は驚異的な640%の増加を見せ、これは西側諸国からの軍事支援による部分が大きいですが、この支援は計算に含まれていません。一方、ロシアは主力戦車を多数失いながらも、軍事費を9.2%増加させ、戦力の維持を図っています。しかし、その財務状況の不透明さから、実際の数字の確実性には疑問が残ります。
米国は依然として世界最大の軍事費を投じる国であり、ウクライナへの軍事援助が全体の2.3%を占めるとされています。しかし、実質ベースでの増加はわずかで、世界的な軍事費の増加傾向とは対照的です。
このように、世界各国が地政学的な緊張の高まりを背景に、防衛費の増加に動いている状況です。この動きは、国際情勢の不安定さを反映しており、今後も防衛費の増加傾向は続くと予想されます。"
