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MS、セキュリティ強化のための新イニシアチブを発表

AI時代のセキュリティへの取り組みが進んでいます。

マイクロソフトは、セキュリティの強化を目指すイニシアチブ「Secure Future Initiative(=SFI)」を発表しました。このイニシアチブは、AIベースのサイバー防御、ソフトウェアエンジニアリングの向上、国際的な規範の強化の3つの柱に焦点を当てています。

マイクロソフトのブラッド・スミス社長は、ブログ記事で、近年の高度なサイバー攻撃の増加により、新たな対策が必要であると述べています。特に、国家主導の攻撃や重要インフラへの攻撃、アイデンティティに基づく攻撃などが増えており、これらに対応するためには新たな防御策が必要です。

この取り組みの一環として、マイクロソフトはソフトウェア開発の改善に取り組んでいます。自動化とAIを活用したソフトウェア開発の方法を進化させることで、新たなセキュリティ対策を組み込むことが可能になります。また、マルチファクタ認証のデフォルト設定の強化も行われます。

SFIの第二の柱は、アイデンティティの保護の強化です。マイクロソフトは、ユーザーの認証プロトコルを改善し、アイデンティティの偽装をより困難にすることを目指しています。また、この取り組みは、非マイクロソフトのアプリケーション開発者にも利用可能になる予定です。

最後の柱は、クラウドの脆弱性対応とセキュリティ更新の改善です。マイクロソフトは、クラウドの脆弱性対応時間を50%短縮することを目指しています。また、より透明な報告を促進することも計画しています。

マイクロソフトは、SFIの一環としてAIの拡充も行っています。AIは、脅威の追跡においてゲームチェンジャーとなる可能性があります。マイクロソフトは、AIを活用してサイバー攻撃を検出する取り組みを加速し、顧客に直接提供する予定です。

マイクロソフトのSecure Future Initiativeは、セキュリティの強化に向けた重要な取り組みであり、今後のサイバーセキュリティの改善に期待が寄せられています。