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内閣府サイバーセキュリティセンター、個人情報流出か

内閣サイバーセキュリティセンターの電子メールシステムから不正な通信が発信され、個人情報を含むメールデータの一部が外部に流出した可能性があることが発覚しました。

内閣サイバーセキュリティセンターは4日にこの事態を発表し、関係者に対して個別に連絡を行っています。不正な通信はすでに遮断されており、サイバー攻撃を受けた可能性があるとして原因を調査しています。

漏れた可能性があるのは、センターが去年10月上旬から今年6月中旬までの間にインターネット経由で送受信した一部のメールデータで、対象となるアドレスの件数は5000件にのぼるとされています。

現時点で具体的な個人情報の漏えいや悪用などの被害は確認されていませんが、担当部局は、電子メール関連システムを交換し監視体制を強化するとしています。

内閣サイバーセキュリティセンターは政府のサイバーセキュリティ戦略の推進を担う重要組織で、省庁など政府機関のセキュリティ監視も行っています。2015年6月に発覚した日本年金機構へのサイバー攻撃も、内閣サイバーセキュリティセンターのネットワーク監視で判明したものでした。