中国税関、日本産食品の輸入検査強化 処理水放出で
東京電力福島第1原子力発電所の処理水放出に絡んで、中国税関総署はこのほど、日本産食品の輸入検査を強化するとともに、福島など日本の10都県産の食品の輸入禁止を続ける方針を明らかにしました。
香港メディアの星島日報(せいとうにっぽう)が中国本土メディアの情報として伝えました。香港政府の李家超(りかちょう)行政長官も「リスクの高い地域からの水産物と農産物の禁輸を検討している」と述べ、処理水放出そのものについても、改めて日本を批判しました。
中国は2011年の原発事故を受けて、10都県産の食品の輸入を禁じています。
処理水に関してはアメリカの新聞、ワシントン・ポストも詳しく取り上げ、日本政府と東京電力への不信感から、中国や韓国など近隣国だけでなく、日本国内でも慎重論が出ていると伝えています。