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青木幹雄元官房長官が死去 「参院のドン」

平成を代表する政治家でした。

参議院自民党の幹事長や官房長官を務めた青木幹雄(あおき・みきお)氏がきのう、川崎市内で老衰のため死去しました。89歳でした。

青木氏は島根県出身で、故竹下登元総理大臣の秘書や島根県議会議員を経て、1986年に参議議員に初当選しました。自民党内では竹下派の流れを組む「平成研究会」に属し、小渕内閣と森内閣で官房長官を務めました。2000年に小渕総理大臣が緊急入院したあとは総理大臣臨時代理に就任し、内閣総辞職から森内閣の発足までの対応に当たりました。

ただ、森喜朗(もりよしろう)総理大臣を担いだ際には、経緯が不透明だとして「密室政治」の批判を浴びました。

青木氏は参議院自民党を掌握し、野党にも太いパイプを有して「参院のドン」と呼ばれました。