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フランス警察、パリ五輪組織委本部を家宅捜索 汚職疑惑浮上

フランスの警察は、2024年に開催予定のパリオリンピックの組織委員会本部に対して、家宅捜索を実施しました。捜索の目的は、2つの予備的な汚職捜査の一環として行われたものです。

警察当局によれば、この捜索は、施設建設の契約における便宜供与や公金の不正使用の疑いに関する調査の一環として行われたものとされています。

パリオリンピック組織委の広報担当者は、「我々は捜査に全面的に協力している」とBBCに対して述べました。

報道によれば、パリ市内で取材中のヒュー・スコフィールド記者によると、捜査官たちは予告なしに、パリ郊外のサンドニにある組織委本部や、パリ五輪の建設プロジェクトを担当する公的機関であるSOLIDEOの事務所に立ち入りました。

金融犯罪の捜査を担当する司法機関PNFによれば、これら2つの組織に関連する複数の場所で捜索が行われたとのことです。

2024年パリオリンピックは、来年の7月26日から8月11日まで開催予定です。その後、9月にはパラリンピックも開催される予定です。

フランスでは最近、オリンピックやスポーツ界全体に影響を与える出来事が相次いでいます。例えば、5月にはフランス・オリンピック委員会の会長であるブリジット・アンリケ氏が辞任しました。その理由は明らかにされていませんが、内紛が組織内で報じられていたことが伝えられています。

また、フランスのサッカー連盟やラグビー連盟のトップも、今年に入って不祥事により辞任しており、世間の注目を浴びています。スポーツ界は揺れている状況となっています。