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札幌招致に厳しい現状 JOC・山下会長が危機感を表明

日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(66)は、会長再任後の記者会見で、札幌市が目指す2030年冬季オリンピック・パラリンピック大会の招致について「非常に厳しい」と述べました。

山下会長は「五輪の信頼が低下している」と危機感を表明し、招致の支持率回復を課題として挙げました。「ここが高まっていけば30年大会もチャンスがあると思っている」とも述べましたが、「信頼回復なくして機運醸成していくのは難しい。まずは信頼回復を愚直にやっていく。特効薬はない」とも強調しました。

札幌招致は東京五輪・パラリンピックの汚職や談合事件の影響で国内世論の反発が根強く、札幌市は機運醸成活動を一時休止しています。さらに、スウェーデン・オリンピック委員会が招致を本格化する意向を表明し、有力候補となっています。このような状況下での札幌招致は困難となっています。