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車いすラグビー日本代表、パリパラリンピック出場権獲得!団体競技では日本勢第1号

車いすラグビーの日本代表は6月29日から7月2日まで東京体育館(渋谷区)で行われていた「三井不動産2023ワールド車いすラグビーアジア・オセアニアチャンピオンシップ(AOC)」で優勝し、来年のパリパラリンピックの出場権を獲得しました。日本の団体競技としては初めての出場決定となります。
AOCはパリパラリンピックの予選も兼ねた大会で、世界ランキング3位の日本は1次リーグを6戦全勝の1位で通過。7月2日に行われた決勝戦で、世界ランキング2位で昨年10月の世界選手権覇者、オーストラリアを55-44で破り、アジア・オセアニア地域に1枚配分された「パリへの切符」をつかみ取ったのです。

勝ったチームにパリパラリンピックの出場権が与えられる「負けられない試合」で、日本は練習してきた成果を存分に発揮します。立ち上がりは少し堅さもうかがえましたが、第1ピリオドの終盤、4連続得点から流れをつかむと徐々に点差を広げ、前半を30-25と5点リードで折り返します。
後半も選手交代を繰り返しながら、「コート上の4人が常にフレッシュな状態」を維持し、堅守から攻撃につなげるハイレベルなパフォーマンスを継続。第3ピリオド終了時に41-33と点差を広げ、格上の世界王者に一度もリードを許すことなく、勝利まで突っ走りました。

パリ出場決定後、池透暢キャプテンは会場を埋めた約5,000人やライブ配信で見守ったファンに向け、「心のこもった最高の応援に、本当に力をもらえました。僕たちはさらに強くなってパリでの金メダルを目指して進んで行きますので、応援をよろしくお願いします」と力強く挨拶しました。