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インフレ懸念する声も=日銀が3月会合議事要旨

緩和の継続で一致しました。日銀はきょう、3月9日と10日に開いた金融政策決定会合の議事要旨を公表しました。会合では複数の委員から、大企業を中心に賃上げの動きが見られることや、原材料高による価格転嫁が進み受けて「先行き物価が想定以上に上昇していくリスクについて、十分に注意を払っていく必要がある」として、インフレを懸念する声が上がりました。一方である委員は「物価と賃金の好循環への期待が確信に変わるよう、粘り強く緩和を継続する必要がある」との意見を述べました。会合では、現在の緩和策を続けることで委員の認識が一致しました。この会合は、黒田東彦(くろだ・はるひこ)前総裁が出席する最後のものとなりました。