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「第2の冷戦」回避を IMF専務理事が訴え

国際政治の危機が経済をむしばんでいます。IMF=国際通貨基金のゲオルギエバ専務理事は13日、ワシントンで開かれた会合後の記者会見で、世界的な軍事費の増大や、サプライチェーンの分断が、経済的なコストの拡大に跳ね返る恐れがあるとして、「第2の冷戦」を避けるべきだと訴えました。専務理事によれば、ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに、世界的に軍事費が増えているほか、アメリカと中国の競争などをきっかけに、世界のサプライチェーンが分断される危機に直面しています。国際社会の分断によるコストは、世界経済の0.2~7%に達するとの分析があるということです。