クレディ・スイス、UBSが4300億円で買収
世界の不安は収まるでしょうか。スイスで最大手の金融機関であるUBSは19日、経営危機に陥った同業のクレディ・スイスを、30億スイスフラン=およそ4300億円で買収すると発表しました。
クレディ・スイスの破綻が世界的な金融危機に発展しかねないとの懸念が強まっており、スイス当局の主導により、UBSがライバルの救済に踏み切ることになりました。クレディ・スイスは、取り引きを巡る巨額の損失から業績が悪化し、筆頭株主であるサウジアラビアの銀行が追加出資に応じないことが報じられたことから、15日に株価が急落しました。
世界では、2008年のリーマンショック以来となる世界金融危機に発展しかねないとの警戒感が広がっており、今回の買収で市場の動揺が抑えられるかは不透明です。