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ロービジョンフットサル日本選手権

「見えにくさ」の中で戦います
スポーツライターの星野恭子さんがノーボーダースポーツに寄せた記事によりますと、7日、ロービジョンフットサルの「第17回日本選手権」が開かれました。
ロービジョンとは「弱視」を意味し、視覚障害のなかでも全く見えないわけでなく、なんらかの見えにくさがある弱視者を対象にしたサッカーです。
ブラインドサッカーのようなアイマスクや鈴の入ったボールは使わず、一般のフットサルとほぼ同じルールで行われます。
日本選手権は3チームの総当たり戦で争われ、「CAソルア葛飾」が第1試合で「クラブバレールトーキョー」を2-0で、第2試合で、「FC スフィーダつくば 」を3-2で破り、2戦全勝で初優勝を飾りました。
大会MVPには「CAソルア葛飾」の松本光平選手が選ばれました。
松本選手はもともとサッカーのプロ選手で、ニュージーランドのクラブチームに所属していた2020年春、トレーニング中の事故で右目はほぼ失明、左目も視力が落ち、今はぼんやりと見える程度だそうです。
松本選手はロービジョンフットサルへの挑戦について、「視覚障害があっても、サッカーができる環境があることが大きな魅力。もっと多くの人に知ってもらいたいし、自分がプレーすることで、そういう舞台で活躍できる可能性があることを伝えていきたいです」と熱い思いを語りました。