プーチン大統領指揮で核使用想定の演習
欧米諸国への牽制とみられます。
ロシア国防省は26日、最高司令官であるプーチン大統領の指揮下で、陸海空軍の部隊が核搭載可能なミサイルを発射する演習を実施したと発表しました。
ショイグ国防相は実習の目的を、「敵に核攻撃を受けた際の報復のためだ」と説明しました。
発表によれば、ロシア北部のプレセツク宇宙基地から大陸間弾道ミサイル=ICBMが、北極圏のバレンツ海にいる原子力潜水艦から潜水艦発射弾道ミサイル=SLBMが、極東のカムチャツカ半島の標的に向けて発射され、すべて目標に命中しました。
核戦力部隊によるロシア軍の大規模な演習は、ウクライナ侵攻以降は初めてとなります。
一方でプーチン大統領は、27日にモスクワで開かれた討論フォーラム「ワルダイ会議」で、「我々が、自分から核兵器を使うと言ったことは一度もない」と述べ、ロシアは核兵器を先制使用しないとの立場を示しました。