元自衛官の訴え受け特別防衛監察 全組織対象
元陸上自衛官の五ノ井里奈（ごのい・りな）さんが、訓練中に性被害に遭ったとして、防衛省に第三者委員会による調査を求めていることを受け、浜田靖一（はまだ・やすかず）防衛大臣はきのう、記者会見で、特別防衛監察を実施すると発表しました。
調査を行うのは高等検察庁の元検事長がトップを務める防衛監察本部で、防衛省・自衛隊内のすべての組織に対し、独立した立場から調査します。
五ノ井さんは、福島県の郡山（こおりやま）駐屯地に勤務していた昨年８月、先輩の男性隊員３人から下半身を押しつけられるなどの被害に遭ったと訴えています。
３人は強制わいせつ容疑で書類送検されましたが、今年5月に不起訴処分となりました。
特別防衛監察が実施されるのは、南スーダンのＰＫＯ部隊の日報問題以来6年ぶりで、あわせて6件目となります。
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