秋葉原無差別殺傷事件の加藤死刑囚の刑執行
法務省はきょう、東京の秋葉原で2008年、無差別に7人を殺害し10人を負傷させ、殺人などの罪で死刑が確定していた、加藤智大(かとう・ともひろ)死刑囚(39)の刑を執行したと発表しました。
古川禎久(ふるかわ・よしひさ)法務大臣は記者会見で「突然の凶行により命を奪われた被害者はもちろん、遺族にとっても無念この上ない事件だ」と述べました。
死刑執行は去年12月以来で、岸田内閣では2回目となりました。
判決によると、加藤死刑囚は2008年6月8日、東京のJR秋葉原駅近くの歩行者天国の交差点にトラックで突っ込み、通行人をはねた後、ナイフで刺すなどして17人を死傷させました。
公判では、刑事責任能力が争点となりましたが、東京地裁は11年3月、加藤死刑囚の完全責任能力を認めました。