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フリーズドライ細胞からクローン 山梨大が成功

絶滅危惧種を救えるかもしれません。
マウスの尻尾などから採取した体細胞(たいさいぼう)を、フリーズドライにして最長で9カ月保存した後、クローンマウスを生み出すことに、山梨大学の研究チームが世界で初めて成功しました。
論文は6日、イギリスの科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載されました。
世界では、生物の多様性を守るため、動物の精子や卵子を保管する試みが始まっていますが、採取の難しさや、コストの高さなどが問題となっていました。
山梨大学が生み出した方法は、DNAを保護する能力があるカテキンを使って体細胞を凍結乾燥させるもので、「遺伝資源の究極の保存方法」になりうるということです。
今後、絶滅危惧種を復活させられる可能性もあるということです。