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ロシアが北方領土周辺の漁業協定停止発表

漁業者が大きな打撃を受けそうです。
ロシア外務省はきのう、1998年に締結した、北方領土周辺海域の日本漁船の安全操業に関する政府間協定の履行を停止すると発表しました。
ロシア側は、日本側が財政的な義務をすべて果たすまで停止するとしており、日本漁船が操業できなくなる可能性が高まりました。
日本は毎年、日ロ協議の結果に基づいて、スケトウダラやホッケなどの漁を行うための協力金をロシアに支払っています。
ロシアは、ウクライナ侵攻に伴う日本の制裁に反発しており、3月には北方領土問題を含む日本との平和条約交渉の中断を発表しています。
松野博一(まつの・ひろかず)官房長官はきょうの記者会見で「漁業関係者の操業の安全を確保するため、全力を尽くす」と述べました。