スペインと英国の国防大臣がロシア軍のアフリカでの影響力強化を警戒
ロシア軍がテロを助長していると指摘しています。
スペインと英国の国防大臣は25日の共同記者会見で、「ロシアがアフリカで影響力と活動を強化していることは、NATO=北大西洋条約機構諸国にとって憂うべき脅威であり、ウクライナ危機とともに対処が必要だ」との見解を示しました。
スペインのロブレス国防大臣は、ロシア軍や同国の民間軍事下請け会社「ワグネル・グループ」がマリやリビアなどで活動範囲を広げているのは「非常に明らか」だと指摘。そうした活動が現地での組織犯罪やテロを助長していると非難しました。
6月にはスペイン・マドリードでNATO首脳会議が開かれますが、これを前に二国間会談のためスペインを訪れたウォレス英国防大臣は、アフリカで飢餓に一層の政情不安定化が重なれば、欧州に重大な影響を及ぼしかねないと警告しました。
「(ロシアが)欧州の一方の端で移民を武器に使えるとすれば、もう一方の端でもそれが可能なのは間違いない」と述べました。