知床半島沖で観光船が事故 11人の死亡確認
懸命の捜索活動が続いています。北海道の知床半島沖で23日午後1時20分ごろ、観光船「KAZU I(カズワン)」から救助要請があり、「船首が浸水し、30度くらい傾いている」との報告がありました。カズワンはその後、連絡が取れなくなり、第1管区海上保安本部は、船が転覆沈没した可能性が高いとみて、自衛隊や消防とともに海と上空からの捜索を始めました。海上保安庁は、きょうまでに、乗船者26人のうち、子どもを含む男女11人を発見しましたが、いずれも死亡が確認されました。海上保安庁は、捜索の範囲を広げて、残る15人の捜索を進めています。カズワンは、斜里町(しゃりちょう)の「知床遊覧船(しれとこゆうらんせん)」が運航していますが、去年、2回の事故を起こし、うち1件について船長が書類送検されました。