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シェル、中国3社と「サハリン2」売却交渉

心配された事態が 現実となりそうです。
ブルームバーグ通信などによると、 イギリスの石油大手、シェルが、 ロシア・サハリン沖の LNG=液化天ガス開発事業 「サハリン2」の権益売却に向け、 シノペックなど中国国有の 石油大手3社と交渉を 始めたことが分かりました。 シェルは、サハリン2に 27.5%の権益を持っていますが、 ウクライナに侵攻したロシアへの 経済制裁が強まったことで、 2月末に撤退を決めました。 サハリン2には、 三井物産や三菱商事も出資しており、 生産されるLNGの6割が 日本向けです。 岸田文雄(きしだふみお)総理大臣は3月末、 日本のエネルギー安全保障にとって 重要だとして、 撤退しない方針を表明しました。 松野博一(まつの・ひろかず)官房長官は、きょうの 記者会見でサハリン2について 「日本が撤退すれば、 ロシアや第3国に取得され、 一層の資源価格の高騰を招く」 と述べました。