共産党の志位和夫委員長が党綱領解説本を出版
参院選での野党共闘を加速させる思惑もありそうです。
共産党の志位和夫委員長は13日、国会内で記者会見し、自ら書いた党綱領解説本の出版を発表しました。「夏の参院選で共産党の綱領そのものが一つの争点になる。綱領を国民に大いに広げて勝利を収めたい」と述べました。解説本は自衛隊、天皇制などに関する綱領への理解を得るのが狙いです。志位氏は会見で「自衛隊と憲法9条は両立しないが、急迫不正の時には国民の命を守ることが政治の責任として問われてくる。当然、そういう時には自衛隊の皆さんに頑張っていただく」と従来の主張を繰り返しました。一方、共産は将来的に他党と樹立を目指す連合政権の対応に関しては、自衛隊を合憲視するとの立場です。解説本では「自衛隊と共存する時期は、『自衛隊=合憲』の立場をとり、国民多数の合意なしに合憲から違憲への憲法解釈の変更はおこなわない」と明記しています。