大学ファンド制度を教職員グループが反対
署名人数は約390人です。世界トップレベルの研究成果が期待される大学に10兆円規模の大学ファンドから資金を重点配分する政府の計画に対し、光本滋・北大大学院教育学研究院准教授など全国の大学教員ら26人が反対する声明をまとめました。光本准教授らは6日、文部科学省で記者会見し「政府の意向が大学の運営に反映され、学問の自由が失われかねない」と批判しました。政府は2月、大学の国際競争力を強化し、技術革新を促すため、大学ファンドの運用益を助成し、研究環境の充実や人材育成に充てる最終案を決定しました。対象となる大学を「国際卓越研究大学」に認定した上で、資金を配分する法案を策定し、今国会での成立を目指しています。光本准教授らは3月末、法案を「抜本的に見直すべきだ」とする声明を発表し、インターネット上で署名活動を開始。すでに386人が賛同しています。