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円の実力、50年ぶりに低水準に 景気に悪影響の恐れ

さらに値下がりする恐れもあります。
BIS=国際決済銀行が 17日に発表した、2010年を100とした、 円の「実質実効為替レート」は 1月時点で67.55となり、1972年6月以来、 50年ぶりの低水準となりました。 円よりも落ち込みが激しいのは、 トルコのリラや、 ブラジルのレアルなどわずかで、 中国の人民元は131.01、 アメリカドルは119.5、 イギリスのポンドも105.15と、 主要な通貨はいずれも 100を超えています。 円の値下がりは、対外的な購買力が 低下していることを示しており、 資源や原材料などの 輸入コストが上昇することで、 景気に悪影響を与える恐れもあります。 円安は、輸出の増加などの プラスの効果も指摘されますが、 近年は企業が海外に生産拠点を 移す動きが進んでいるため、 効果は薄れているとみられています。