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台湾、福島など5県産食品の輸入解禁

野党は反発しています。
台湾の新聞、自由時報などによると、台湾政府はきょう、2011年の東京電力福島第1原発事故後から続けている福島、茨城、栃木、群馬、千葉の5県産の食品の輸入禁止措置を解除すると発表しました。
今月下旬に解禁する見通しで、輸入再開はおよそ11年ぶりとなります。
台湾行政院の羅秉成(らへいせい)報道官はきょう、記者会見で、福島周辺の「食品の輸入は、TPP=環太平洋連携協定加盟の11カ国も規制を解除している。
残っているのは中国と台湾だけで、香港とマカオは既に緩和した」と述べました。
台湾はTPPへの加盟を目指しており、日本との最大の懸案だった5県産食品の輸入禁止問題の解決を急いだものとみられます。
一方、最大野党の国民党は「民意を踏みにじり、人民の健康を無視するものだ」などと強く反発しています。