環境相が福島第1原発事故を巡り、元首相5人に注意
政府と首相経験者5人のやりとりに注目が集まっています。
岸田文雄首相は2日の衆院予算委員会で、小泉純一郎氏ら元首相5人がEU(欧州連合)欧州委員会に送った書簡に、福島第1原発事故を巡る不適切な表現があったとして、山口壮環境相が注意を求める文書を5人宛てに出したことを明らかにしました。
小泉氏、細川護熙氏、菅直人氏、鳩山由紀夫氏、村山富市氏の5人は、 欧州委員会が先月、原発をグリーンな投資先に認定する方針を示したことに対し、先月27日付で方針撤回を求める連名の書簡をフォン・デア・ライエン欧州委員長に送りました。
書簡の中には「多くの子どもたちが甲状腺がんに苦しみ」との記述もありました。
一方、環境相が5人に送付した書簡では、「放射線による健康被害が生じているという間違った情報を広め、いわれない差別や偏見を助長することが懸念される」と指摘しています。