トランプ前大統領の支持者による米議会襲撃から1年、未だ米国の分断は深刻な状況
米国の分断は深刻な状況が続いています。
バイデン米大統領は20日に就任から1年を迎えます。融和を掲げてスタートしたものの、民主党と共和党の溝は深まるばかりです。
調査機関パブリック・アジェンダなどの世論調査によると世論調査によると、42%が10年後にリベラル派と保守派の溝は深まると回答するなど、多くの国民が2極化の進行を感じでいます。また4割超の人が、バイデン大統領が選挙で正当に勝利したとは思わない、もしくはわからない、と回答しています。
こうしたなか、バイデン大統領は、トランプ前大統領の支持者による米議会襲撃から1年となった今月6日の演説で、「彼が米国より自分の利益を重視している」と語るなど、多くの時間をトランプ前大統領批判に費やしました。
一方、トランプ前大統領は今月15日、今年初めて開いた集会で「われわれは選挙に勝った。彼らをこのままで済ますことはできない」などと訴え、米議会襲撃事件の真相を追及する下院特別委員会に選挙不正の調査を要求しました。
なおトランプ前大統領は自身の次期大統領選への出馬については明言しませんでしたが、中間選挙に向けた共和党の予備選が春以降に本格化するのを前に党内での影響力保持に向けて動いています。