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死刑囚3人の刑執行 岸田政権発足後初めて

日本は数少ない、死刑制度を維持する国です。
法務省はきのう、兵庫県加古川市で親族など合わせて7人を殺害し、殺人などの罪で死刑が確定していた藤城康孝(ふじしろ・やすたか)死刑囚などの3人の刑を執行したと発表しました。
藤城死刑囚は2004年に、親族のほか隣に住む一家4人を包丁で殺害し、自宅に放火しました。
ほか執行されたのは、群馬県でパチンコ店の店員2人を殺害し、強盗殺人などの罪で死刑が確定した、高根沢智明(たかねざわ・ともあき)死刑囚と、小野川光紀(おのがわ・みつのり)死刑囚です。
死刑執行はおよそ2年ぶりで、岸田政権の発足後は初めてとなります。
古川禎久(ふるかわ・よしひさ)法務大臣は「慎重な上にも慎重な検討を加えた上で、死刑の執行を命令した」と述べました。
日本(にほん)弁護士連合会はきのう、死刑執行に抗議し、死刑制度を廃止する立法措置を講じることや、制度廃止まで執行を停止することを求める声明文を発表しました。